PP møbler

滞在記
初めに

私は2004年8月から約3ヶ月間、デンマークにある家具工場 PP møbler で 研修を行ってきました。

この滞在記ではどのようにしてPPでの研修を行うことになったのか、その経緯と

デンマーク人の同僚との首都コペンハーゲンでの生活の様子やPPでの研修の様子をご紹介したいと思います。


デンマークでの経験は私にとってかけがえのないものであり、このときの事を文章として残そうと思った理由が3つあります。

1つ目は、自分の経験が、これから家具職人を目指す人や海外で家具作りの経験をしたいと思っている人、

そしてデンマークの家具についてもっと知りたいと思っている人などに少しでも役に立てばと思ったからです。

2つ目は、PPでの研修に伴い、多くの方々に大変お世話になりました。お世話になった全ての方々にきちんとした御礼が

出来たかどうか、デンマークでの滞在の様子ををきちんと御報告できたかどうか不安がありました。

そういった方々へのお礼と御報告の気持ちがあります。

そして最後に、見ず知らずの私を快く受け入れてくれたPPと、たくさんのすばらしい経験を与えてくれたデンマークへの感謝の気持ちと、

もっと多くの人々にPPやデンマークのことを知ってもらいたいという気持ちをこめて書きました。

家具職人修行
まず、デンマークでのことをお話しする前に、わたしがどういった経歴を持ち、どのようにしてデンマークに行くことになったのか?から

書き始めたいと思います。

私の家具職人としてのスタートは岐阜県高山市の職業訓練校からでした。

訓練校での1年間は、ノミやカンナの刃を研いだりして家具作りの基礎を学びました。

家具作りの知識がほとんどなかった私は本を読んだり近くの工房を見に行ったりしながら、家具の勉強をしていきました。

訓練校卒業後は長野県松本市にある家具工場に就職しました。

ここは就職活動をしていたときにみた家具工場の中でもっとも自分が目指していた”もの作り”に近い工場でした。

ただ私は、家具の仕事をしようと決めたときからいずれは自分で独立して仕事をしたいと考えていたので、働く期限を決めて技術を学ぼうと

心に決めていました。

家具工場に入社して約7年が過ぎたころ、本当に自分が求めている家具のスタイルを探し始めました。

そして、Hans J Wegner の TheChair と出会いました。


 以前にも、ウェグナーの名前やザ・チェアーの存在は知ってはいました。

ただなぜか、ただ知っているだけ、なんとなくかっこいいなぁと思っている程度で、それ以上深く調べようとはしませんでした。

そのころからデンマーク製であるルイスポールセンの照明やヤコブセンのセブンチェアーなどが好きだったのですが、

正直言ってどこの国のものか、誰のデザインかなどまったく知りませんでした。(今思えば恥ずかしい限りです。)


そんな中で私の心に1番、感動を与えてくれたものがウェグナーのザ・チェアーでした。

形がすばらしくうつくしいと思いましたし、その上すわり心地もよく、こんなにすばらしいものをいったい誰が作ったんだろうというのが

ウェグナーやデンマークについて調べるきっかけでした。

デンマークについて調べれば調べるほど、自分の好きな物の多くがデンマーク製だった事がわかり、すぐに夢中になりました。

そうして自分の中に、デンマークで家具について学びたいというような具体的な目標が出来てきました。
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私がPPで製作中の PP503

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The chair
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