研修旅行3日目はベラセンターでのスカンジナビア家具展の見学から始まりました。
ベラセンターに来るのは今日が最後ということもあって、私は迷うことなくPPのブースに向かいました。
PPで働くことが出来なくても、ウェグナーの家具が好きなことに変わりはありません。
だからPPのブースにある全ての家具を1つ1つ丁寧に、

納得のいくまで見ようと思ったのです。
昨日来た時よりも落ち着いて、1つ1つの椅子を見ていきました。
改めて見ていくと、デザインのすばらしさもさることながら、
PPの作りの丁寧さに本当に驚かされました。
部品の接合部分のどれもがきっちりと隙間なく付いているのです。
この基本的で当たり前のところをしっかりとやっていくことがどんなに大変かは
今まで仕事をしていてよくわかっていたので本当に感心しました。
後でわかったことですが、PPで使っている機械の精度のすごさと、
その機械では出来ないところを人の手でやっている丁寧さの2つが

この緻密な精度を持つ、美しい家具を作り出している秘密の1つでした。
ウェグナーは椅子で有名な家具デザイナーですが、
ブースには美しい円形のテーブルも置いてありました。
このテーブルは日本では見たことがなかったので
なんてきれいなテーブルだろうかとびっくりしました。
詳しく見ていくとテーブルの天板が2つに分かれていました。
このテーブルは天板が2つに開いて拡張するタイプだと気が付き、ブースの担当者の女性に
テーブルを広げてみてもいいか尋ねました。
この女性はSusanne(スサンナ)さんといい、

なんと私がPPとメールのやり取りをしていたときに応対をしてくれていた人でした。
私は昨日のPPでの面接のことを伝えました。
「やはりPPで働くことは叶わなかったけれど、それでもデンマークに初めて来て
PPに行って、ウェグナーの家具に触れることができてとても幸せでした。
今まで以上にデンマークに滞在してみたい気持ちが強まったので、
今後デンマークに滞在する何らかの方法を探してみようと思います。」
このようなことを彼女に伝えました。
彼女といろいろなことを話し、PPのブースを出ようとする最後に

スサンナさんは僕に握手をしながらデンマーク語で何か言ってくれました。
「 Held og lykke 」
私には 「ヘロ・ルゲ」というふうに聞こえました。もちろん意味は分かりませんでした。
それでどういう意味か尋ねると、
「英語で Good luck という意味です。」と答えてくれました。
あきらめずにデンマークにいる方法を探してください。そう言ってくれているようでした。
私は思わず泣きそうになるのをこらえてPPのブースを後にしました。