社長から働くことを認められなかった私は、それでも諦めきれませんでした。
ツアーの仲間がいるレセプション会場に戻らず、PPの社員がいる休憩室に入って行き、工場の人たちに次々と話しかけました。
その社員の中の1人にあきらかにアジア人の男性がいました。
彼はCai (カイ)さんといい、上海から若い頃、家族でデンマークに移住してきたそうです。
私はとにかくデンマークに滞在する方法を知りたくて、彼に話しかけました。
自分は日本の家具工場で働いていて、PPで働くためにこのツアーに同行して来ました。
さっき社長からPPで働くことは出来ないと断られたけれど、どうしてもあきらめきれない。
デンマークで働く方法は何かないかと、、、。
カイさん は親身になって話をしてくれました。
カイさん が言うには、今まで日本人の研修生は何人かいたそうです。
そのうちの1人の女性の研修生は、まず約6ヶ月間ユトランド半島にある語学学校に通い、 PP社員の休憩室
デンマーク語が上達してからPPに来たと言う事です。
やはりデンマークで生活をするためには、デンマーク語を話せるということが一番重要だと私に何度も伝えてくれました。
デンマーク語で自由に話ができれば、働くチャンスが増えるし、もしデザイン学校に行くとしても授業を受けやすくなるだろうと。
カイさんとの出会いも私にとって、とても貴重でありがたいものとなりました。
それから私は、実際に工場を見学してみて、自分はこの工場でやっていけるんだという自信を持てた気持ちと、
自分なりにベストを尽くしたのだからこの結果はしょうがないんだというあきらめの入り混じった気持ちで
帰りのバスに乗り込みました。
悔しかったけれど、残念だったけれど、少しだけ充足感を感じていました。
デンマーク旅行はまだ始まったばかりです。
レセプション会場の様子
